【歌詞の意味】RADWIMPS / さみしい僕【考察】

なかなかマイナーな曲かもしれません。ファーストアルバムの、"もしも"の次の曲です。私は、"もしも"からの流れがとてつもなく好きです。是非合わせて聴いてください。

歌詞全文

さみしい僕

君からの電話が鳴るたび 僕の心はウキウキ
君に会うとなぜか気取っちゃうけど 内心はドキドキドキドキ

僕なんかとはつりあわないとは知ってたけど
君があまりにも優しかったから
思わず告白 もうソワソワ

返事のメールが返ってきて すぐには見ないで心の音聴いてみる
ドクドクいってる どうしようもなく震えてる

あれやこれやと言い訳をみつけても 割りきれないのは
きっとそれだけ君のことが好きだったのだろう なんて言っても
もうどうにもならないから 一人ぼっちで 泣いてた

こうなることはわかっていたなんてのは嘘で
少しくらいは君を笑わせる自信はあった
けど 今更こんなことを言っても仕方ないから
どうか神様あの大切な人を 忘れさせて

あれからあなたへの想いは薄れるどころか日に日に増す一方
ろくでもない歌まで歌う始末だよ

何遍も何遍もあなたの名前を呼んだんだけど
どうやら二度とあの時のようには もう話すことはできない
なんて考えたくなかった
ずっとずっと君を 好きでいたい

「これでもうさよならだね」 なんて言われたら
さみしすぎて 空しすぎて
僕はどこに行けばいいの?
僕の願いはたった一つ 昔のあなたと一緒に
いつまででも話し 笑いあいたい

この願いが叶うように そっと祈るだけ

作詞:野田洋次郎

曲の特徴を簡潔に

ややスローテンポでメロディアスで日本語です。オーソドックスな曲です。

歌詞内容の考察

君と僕の関係

君からの電話が鳴るたび 僕の心はウキウキ
君に会うとなぜか気取っちゃうけど 内心はドキドキドキドキ

まぁ青春あるあるですね。好きな子から電話が鳴るというのはそれなりな関係じゃないと起こらないケースだと思うのですが。そこまで近い関係だということが分かる始まりです。

歌詞としては、わりとオーソドックスですね。ウキウキとドキドキで韻を踏んでいます。

優しかったから告白

そして、この部分。

僕なんかとはつりあわないとは知ってたけど
君があまりにも優しかったから
思わず告白 もうソワソワ

君があまりにも優しかったから、思わず告白してしまうんです。"僕が告白したのは君のせい"というフラれた際の逃げ道をあらかじめ作っている感じが、臆病そのもの。まさに"wimps(弱虫)"ですね。

返事のメールをすぐには見られない

そして続いて、この部分。

返事のメールが返ってきて すぐには見ないで心の音聴いてみる
ドクドクいってる どうしようもなく震えてる

この気持ちわかる!うん、見るのが怖い、とりあえず気持ちを落ち着かせて・・・よし、見るか!!みたいな感じですね。わかります。

割り切り方がわからない

あれやこれやと言い訳をみつけても 割りきれないのは
きっとそれだけ君のことが好きだったのだろう なんて言っても
もうどうにもならないから 一人ぼっちで 泣いてた

これは、、、もしやフラれた?

よし、あらかじめ用意しておいた逃げ道を使う時が来ましたね!

僕が告白したのは、君があまりにも僕に優しかったからで、君が優しかったから僕はいつもウキウキしていたしドキドキしていたし、それだから僕は君に告白したんだよ。だからフラれたって大丈夫。だって、君が優しいから僕は告白しただけで、だからフラれたって、じゃあなんで君は僕にそんなに優しくしてたの?って話だし。だから、だけど、なんかソワソワしてドクドクしてたし、いざフラれたらやっぱり・・・。

上手く割りきれない・・・。泣く。泣く。

こうなることはわかっていた(なんてのは嘘)

そして大好きなこの部分。

こうなることはわかっていたなんてのは嘘で
少しくらいは君を笑わせる自信はあった
けど 今更こんなことを言っても仕方ないから
どうか神様あの大切な人を 忘れさせて

うん、振られることなんて分かっていたんだよ、ただ君が優しかったから告白しただけだよ、うん。(強がりそのもの)

っていうのは嘘で。

少しくらいはイケると思ってたんだよ。フラれて当然とか、口では言ってたかもしれないけど、内心はそんなことなかったよ。だから、辛いんですよね。

どうか神様、忘れさせてください。(この辛い気持ちを消し去ってください。)

ろくでもない歌

あれからあなたへの想いは薄れるどころか日に日に増す一方
ろくでもない歌まで歌う始末だよ

そりゃそうですよね。引きずりますよね。だからこんな歌を歌っているんですよね。

そんな"さみしい僕"です。はい。

君を好きでいたい僕

何遍も何遍もあなたの名前を呼んだんだけど
どうやら二度とあの時のようには もう話すことはできない
なんて考えたくなかった
ずっとずっと君を 好きでいたい

何遍も何遍もあなたの名前を呼んでいるのはきっと、心の中でしょう。何度も何度も、君にまた話しかけるシミュレーションをしてみたけど、どうにも上手くいかない。告白前のあの時と同じようにウキウキドキドキで話すことが出来ない。

君は僕にあまりに優しいし、きっと君も僕を少しくらい好きかもしれないし、だから告白してみようと思えた、そんな僕でいたい。戻りたい。

ずっとずっと、そんな君と僕でいたかった。なのに・・・。

さみしすぎる僕

「これでもうさよならだね」 なんて言われたら
さみしすぎて 空しすぎて
僕はどこに行けばいいの?

"さみしい僕"から"さみしすぎる僕"に昇華してしまいました。ついでに"空しすぎる僕"も兼ね備えています。完全に道標を失いました。

「これでもうさよならだね」って、告白してしまったからもう友達関係も終わりってやつ?もう二度と友達関係には戻れないってやつ?それなら告白しなければよかったってやつ?そんなあるあるな展開って実際に起こってよかったやつ?

もしも願いが叶うなら

僕の願いはたった一つ 昔のあなたと一緒に
いつまででも話し 笑いあいたい

この願いが叶うように そっと祈るだけ

あの楽しかった関係に戻りたい。ただそれだけ。

まとめ

以上、ご紹介した歌詞でわかるように、言ってしまえば、"僕"というのは恋愛が全てで、臆病で自分に自信がない甘ちゃんです。"さみしい僕"という曲名からも、"僕はさみしいんだよ"というアピール感が半端ないです。ただ、そんなところが大好きです。"もしも"の続編と言っていいくらい、人物像が重なります。ですから、是非つなげて聴いて欲しいですね。